2月に入ると、施設の壁がなんとなく寂しく見えてくる。お正月の飾りを外したあと、次は何を貼ろうかと迷ったまま数日が過ぎてしまった——そんな経験はありませんか。2月は節分、バレンタイン、そして立春と行事が続く月なのに、いざ手を動かそうとすると「鬼の顔って難しそう」「利用者さんに何を任せればいいのか分からない」と足が止まりがちです。
結論から言えば、2月の壁面飾りは110円の折り紙と画用紙だけで十分に形になります。しかも、8つのモチーフのうち6つは「切る・貼る」だけで完成するので、細かい折り作業が苦手な方でも必ず出番があります。大切なのは完成度ではなく、その壁のどこかに利用者さんご自身の手が入っていることです。
この記事では、節分の鬼から梅・椿・うぐいす、バレンタインのハートまで、高齢者と一緒に作れる2月の壁面飾りを8案、作り方の手順つきで紹介します。あわせて、材料費の目安、貼る順番、そして節分の豆で起きやすい事故への備えまで、現場ですぐ使える形でまとめました。2027年の節分と立春の日付も、国立天文台の暦をもとに確認しています。
・2月の壁面飾りは折り紙・画用紙・テープのりの3点(各110円)から始められる
・節分(2027年は2月3日)と立春(2月4日)を境に、鬼から春のモチーフへ貼り替えると一つの壁を2度楽しめる
・鬼・枡・柊鰯・恵方巻き・梅・椿・うぐいす・ハートの8案を難易度別に紹介
・節分の豆は飾り用と食べる用を分けるのが事故を防ぐ最大のコツ
2月の壁面飾りを高齢者と一緒に作ると、何が変わるのか

スタッフが作った飾りと、みんなで作った飾りの決定的な違い
同じ鬼の飾りでも、スタッフが夜なべして作ったものと、利用者さんが1枚ずつ貼ったものでは、その後の壁の役割がまったく違ってきます。前者は「きれいな飾り」で終わりますが、後者は「あの角、私が切ったのよ」という会話が2月いっぱい続く装置になります。
理由は単純で、人は自分が手を出したものだけを繰り返し見に行くからです。廊下を通るたびに立ち止まる、面会に来たご家族に指をさして説明する、といった行動が自然に生まれます。壁面飾りが「レクリエーションの成果物」であると同時に「会話のきっかけ」になるのは、この一点があるからです。
具体的には、1つの飾りを3〜5工程に分けて、それぞれを別の方に担当してもらう形が取り回しやすくなります。梅の花なら「丸く切る人」「花びらの形に整える人」「中心の黄色を貼る人」「台紙に配置する人」の4役です。10人のグループなら、2〜3種類のモチーフを同時進行させると全員に持ち場が回ります。
注意したいのは、器用な方に作業が集中してしまうことです。「〇〇さんは上手だから」と頼み続けると、他の方が「自分は関係ない」と離れていきます。1人1工程を目安に、あえて分けるくらいでちょうどよく回ります。
紙を折る動作は、脳の活性化や手指の機能訓練につながるとされています。指先のコントロールを取り戻すリハビリ効果や、前頭前野を鍛える効果が期待できるほか、準備と後片付けが簡単でスタッフの負担も少ないことが、介護現場で折り紙が定番レクとして続いている理由とされています。(出典:介護のみらいラボ「高齢者レクリエーション 座ってできるレク|折り紙」)
折り紙を折る動作が、手指と記憶の両方に働きかける
折り紙が2月の壁面飾りに向いているのは、材料が安いからだけではありません。折る・切る・貼るという3つの動作が、それぞれ違う機能を使うからです。折るのは両手の協調、切るのははさみを持つ側の握力と反対側の紙送り、貼るのは位置を決める判断力にあたります。
背景として、折り紙は多くの方が子どもの頃に触れた経験を持っています。「鶴なら折れる」「奴さんは覚えている」という方は珍しくありません。手が先に動く記憶があるため、説明を聞くより実際に1回折って見せたほうが早く伝わります。
実際の進め方としては、15cm角の折り紙をそのまま使うより、4分の1(約7cm角)に切って小さなパーツを量産するほうが作業が単純になります。1枚の折り紙から梅の花なら4個、ハートなら4個が取れる計算です。80枚入りの単色折り紙が110円(税込)で買えるので、1パックで300個以上のパーツが作れます。
気をつけたいのは、細かすぎるパーツは指先が動きにくい方にとって苦痛になることです。手の震えがある方には、7cm角ではなく15cm角のまま大きく作ってもらい、壁の中心に置く主役のパーツを任せる——という配分にすると、本人の負担も減り、作品の存在感も出ます。
2月は行事が3つ重なる、実は一年で一番ネタに困らない月
2月は日数が短いぶん行事が薄いと思われがちですが、実際は逆です。節分、立春、バレンタインデー、建国記念の日、猫の日、天皇誕生日と、壁面のテーマになる日が月内に6つも入ります。2027年で言えば、節分が2月3日(水)、立春が2月4日(木)、建国記念の日が2月11日(木)、バレンタインデーが2月14日、猫の日が2月22日、天皇誕生日が2月23日(火)です。
この密度が意味するのは、「1枚の壁を月の途中で作り替えられる」ということです。節分が終わった翌日から春が始まるという暦の切れ目が、そのまま貼り替えのタイミングになります。1か月同じ壁を眺めるより、途中で景色が変わったほうが利用者さんの反応も長続きします。
具体的な配分としては、2月1日〜3日を節分、2月4日〜下旬を梅・椿・うぐいすの早春、その中でバレンタイン前後の3〜4日だけハートを追加する、という三層構造が扱いやすい形です。節分パーツは3日で外すので、あえて凝りすぎない量にとどめておくのがコツになります。
ただし、地域によっては節分行事を旧暦に近い形で行う施設もあり、また地域の風習として柊鰯を飾る期間が異なることもあります。開始・終了の日付は、施設の年間行事計画に合わせて前後させてかまいません。
材料費は110円×3点、1フロア分でも1,000円以内に収まる
2月の壁面飾り一式にかかる費用は、100円ショップで買いそろえるなら折り紙・画用紙・テープのりの3点、税込330円が最低ラインです。ここに模造紙や色画用紙を追加しても、1フロア分(およそ畳1畳ぶんの壁面)で1,000円を超えることはまずありません。
なぜこれだけで足りるかというと、壁面飾りは面積の大半を「背景の紙」が占めるからです。凝った装飾を足すよりも、背景の色を1色変えるほうが見た目の印象は大きく変わります。節分なら濃紺や黒、立春以降なら薄いクリーム色や水色に変えるだけで、同じパーツでも季節感が切り替わります。
買い足しがちなものとして、モールやフェルト、シールなどがありますが、これらは「あると便利」であって必須ではありません。まず330円で1回作ってみて、足りないと感じた材料だけを次回買い足すほうが、結果的に無駄が出ません。
なお、100円ショップの折り紙は商品によって枚数が異なります。単色おりがみは15cm×15cmで80枚入りの商品や、70枚入りの商品があり、金・銀は15枚入りと少なめです。鬼の金棒や恵方巻きの飾りに金銀を使う予定があるなら、枚数を数えてから買うと足りなくなりません。
節分をテーマにした壁面飾り4案|怖くない鬼の作り方から
案1:赤鬼・青鬼の顔は「輪郭・角・眉」の3パーツでできる
鬼の顔は難しそうに見えますが、必要なパーツは輪郭・角・眉毛・目・口の5つだけで、そのうち形を決めているのは輪郭・角・眉の3つです。この3つさえ大きめに作れば、目と口が多少ずれても鬼らしく見えます。
作り方の背景にあるのは、遠目で見る飾りだという前提です。壁面飾りは2〜3m離れて眺めるものなので、細部を作り込んでも見えません。むしろ輪郭を大きく、角を太く、眉を濃くしたほうが、廊下の端からでも「鬼だ」と伝わります。
手順としては、赤か青の画用紙を横20cm前後の楕円に切って輪郭にし、黄色の折り紙を三角形に切って角を2本、黒か濃い茶色で太い眉を2本貼ります。目は白丸に黒丸を重ね、口は赤い紙を横長に切って白い牙を2本乗せれば完成です。1体あたり10〜15分が目安になります。
やりがちな失敗は、鬼を人数分作って壁一面に並べてしまうことです。鬼が10体並ぶと圧迫感が出るうえ、後述のように落ち着かなくなる方も出ます。鬼は赤・青の2体を主役として大きく作り、他の方には枡や豆、柊鰯を分担してもらうほうがまとまります。
- Step1: 赤・青の画用紙を横20cm前後の楕円に切り、鬼の輪郭を2枚用意する
- Step2: 黄色の折り紙を三角に切って角を貼り、黒い紙で太い眉を乗せる
- Step3: 白丸+黒丸の目、赤い口に白い牙を貼り、最後に髪をモールか細く切った紙で足す
案2:豆まきの枡は、茶色の画用紙を台形に切るだけ
枡(ます)は壁面飾りの中でもっとも失敗しにくいパーツです。上が広く下が狭い台形を1枚切り、そこに縦線を数本描き入れれば、木目の枡らしく見えます。立体に組む必要はありません。
枡が壁面で効くのは、鬼と豆をつなぐ「物語の中心」になるからです。鬼だけ、豆だけを貼るより、枡から豆が飛び出しているように配置すると、絵として動きが出ます。豆をまいている場面が一目で伝わるので、「鬼は外って言いましたねえ」と回想の話題にもつながります。
具体的には、茶色かベージュの画用紙で上辺15cm・下辺11cm・高さ9cmほどの台形を切り、こげ茶のペンで縦線を3〜4本引きます。豆はベージュの折り紙を1cm角に切ったものを20〜30粒。枡の口から斜め上へ弧を描くように貼っていくと、まいている途中の勢いが出ます。
注意点として、豆のパーツは小さいので床に落ちると見つけにくく、拾おうとして前かがみになる方が出ます。豆を切る作業はテーブルの上にトレーを置いて行い、作業後は必ず床を確認してください。数を数えて配ると、回収漏れにも気づけます。
案3:柊鰯(ひいらぎいわし)は、魔よけの由来ごと飾る
柊鰯は、焼いた鰯の頭を柊の枝に刺して玄関に飾る節分の風習です。壁面飾りとしてはやや渋いモチーフですが、「うちの田舎ではやっていた」「見たことがある」という声が出やすく、地域の話題に広がりやすい一品です。
この風習が続いてきた背景には、柊のとげが鬼の目を刺し、鰯を焼くにおいが鬼を遠ざけるという言い伝えがあります。地域によって飾る期間も家の作りも違うため、「そちらではどうでしたか」と尋ねる形で話を引き出せるのが、他のモチーフにはない強みです。
作り方は、濃い緑の折り紙をギザギザに切って柊の葉を3〜5枚、銀色か薄いグレーの紙で鰯の頭を1つ、茶色の細い紙を枝にして重ねるだけです。柊の葉のとげは、はさみで三角に切り込みを入れていくと形が出ます。所要時間は10分程度です。
ただし、鰯の頭というモチーフは施設によって好みが分かれます。食事の場に近い壁に貼る場合は違和感が出ることもあるので、玄関そばや廊下の壁に配置するほうが収まりがよくなります。抵抗がありそうなら、柊の葉だけを飾って「魔よけの柊」として扱う形でもかまいません。
案4:恵方巻きと方位盤で「今年の恵方」を掲示する
恵方巻きの飾りは、作るのが簡単なわりに情報としての価値が高いパーツです。黒い折り紙を筒状に見立てて長方形に切り、断面に白いご飯と具材の色を配置すれば、太巻きらしく見えます。ここに「今年の恵方」を書いた矢印を添えるのが要点です。
恵方は毎年変わり、東北東・西南西・南南東・北北西の4方向のいずれかになります。2027年の恵方は北北西(やや北)です。ちなみに2026年は南南東でした。掲示しておくと、節分の食事の時間に「今年はこっちですよ」と全員で向きをそろえられるので、行事の一体感が出ます。
具体的な作り方は、黒い折り紙で縦8cm・横12cmほどの長方形を切って巻きずしの側面にし、断面用に白い丸を1つ、その上に赤(マグロ)・橙(卵)・緑(きゅうり)の細い紙を数本貼ります。方位盤は白い丸い紙に東西南北を書き、恵方の向きに赤い矢印を1本引くだけです。
気をつけたいのは、恵方の方角を壁の向きと混同させないことです。壁に貼った矢印は「北北西」という言葉の掲示であって、実際にその部屋のどちらが北北西かは別問題です。当日は方位磁石やスマートフォンのコンパスで実際の向きを確認してから声をかけると、混乱がありません。
節分の日付は毎年2月3日とは限りません。節分は立春の前日と決まっているため、立春が動けば節分も動きます。国立天文台の暦要項によると、2027年の立春は2月4日10時46分、その前日の2月3日(水)が節分です。飾りに日付を書き込むときは、その年の暦を確認してからにすると書き直しが減ります。
梅・椿・うぐいすで早春を出す3案

案5:梅の花は、丸く切って切り込みを入れる切り紙が最短
梅の花は、折り紙を折ってから切る「切り紙」の手法を使うと、1枚から一気に形が出ます。花びらを5枚別々に切って貼る必要はありません。折って切るだけなので、はさみを1回入れるごとに形が変わる面白さもあります。
この作り方が高齢者向けに向いているのは、切る回数が少なくて済むからです。折り紙を丸く切り出し、半分に折り、さらに三等分に折ってから、花びらをイメージして両角をはさみで切り落とします。中央に切り込みを入れて花びらが5枚になるように整え、2枚重ねて接着すると立体的な梅の形になります。
色は紅梅の濃いピンク、淡いピンク、白梅の白の3色を混ぜるとリズムが出ます。7cm角の折り紙なら直径5cmほどの花になるので、模造紙1枚分の壁面には30〜40輪が目安です。枝は茶色の画用紙を細長く切り、ゆるやかなS字を描くように貼ると自然に見えます。
失敗しやすいのは、花を等間隔に並べてしまうことです。実際の梅は枝先に密集し、幹に近いほど少なくなります。枝の先のほうに花を寄せ、幹の近くはつぼみ(小さな丸を2つ)だけにすると、ぐっと本物らしくなります。
梅の見頃は地域で1か月以上ずれます。おおよその目安は、南九州が1月下旬〜2月中旬、四国が2月上旬〜3月上旬、九州北部が2月中旬〜3月上旬、近畿・東海・関東が2月中旬〜3月中旬。北海道は5月上旬〜中旬と大きく遅れます。地元の梅の名所の話題を出すときは、この時期感に合わせて話すと会話がかみ合います。
案6:椿は花より葉で決まる、濃い緑を惜しまない
椿の壁面飾りで仕上がりを左右するのは、赤い花ではなく濃い緑の葉です。椿の葉は厚く光沢があり、面積も大きいため、葉を大きく多めに作ったほうが「椿らしさ」が出ます。花だけを増やしても、他の花と見分けがつきません。
背景として、椿は日本の冬を代表する花木で、寒い時期に濃い緑の葉と赤い花を同時に見せる数少ない存在です。壁面でも、その対比をそのまま再現するのが近道になります。梅が「枝と点在する花」で見せるのに対し、椿は「葉のかたまりと花」で見せる、と覚えておくと配置に迷いません。
作り方は、赤い折り紙を丸く切り、周囲に5か所ゆるい切り込みを入れて花びらの分かれ目を作り、中心に黄色い紙を細かく切ったものを束ねて貼ります。葉は濃い緑の折り紙を縦長の楕円に切り、中央に葉脈の線を1本引くだけ。花1輪につき葉を3〜4枚が目安です。
注意点として、椿は花が丸ごと落ちる性質から、地域や世代によっては縁起を気にされる方がいます。とくに病室や療養フロアの壁に飾る場合は、事前にひと言確認しておくと安心です。気になるようなら、山茶花(さざんか)として紹介する、あるいは梅の割合を増やす形で調整できます。
案7:うぐいすは何色? メジロと間違えやすい鳥の話
「うぐいす色」と言われて思い浮かべる黄緑色の鳥は、実はメジロであることが多い——これは2月の壁面飾りを作るときに、意外と盛り上がる話題です。本物のうぐいすは、地味な茶色がかったオリーブ色をしています。
この取り違えが広まった理由は、梅の枝にとまって蜜を吸う姿がよく見られるのがメジロのほうだからです。うぐいすは藪の中で鳴くことが多く、姿を見る機会が少ない鳥です。「梅にうぐいす」という言葉のイメージと、実際に目にする光景がすれ違ったまま定着したと言われています。
壁面飾りとしては、正解にこだわりすぎないほうが楽しめます。黄緑色の鳥を「うぐいす」として貼っても誰も困りませんし、むしろ「本当はメジロなんですって」という一言が、その日いちばんの話題になることもあります。作り方は、丸い体に三角のくちばし、羽を1枚重ねるだけ。所要時間は5分ほどです。
あえて両方を作って、目の周りの白い輪があるほうがメジロ、地味な茶色のほうがうぐいす、と並べて貼る方法もあります。壁に小さな解説を添えれば、面会に来たお孫さんとの会話のきっかけにもなります。ただし、ここは知識を披露する場ではないので、「間違いですよ」と訂正する言い方にならないよう気をつけてください。
バレンタインと2月の記念日を取り入れる
案8:ハートは折り紙1枚から4個とれる
バレンタインのハートは、2月の壁面飾りで唯一「量」で見せるパーツです。1つ2つでは物足りず、20個以上あって初めて華やかさが出ます。そのため、1枚の折り紙から効率よく取る作り方を選ぶのが正解になります。
理由は、ハートが単体では主役になりにくい形だからです。梅や鬼のように1つで意味が伝わるモチーフと違い、ハートは連なって初めて「贈り物の季節」という空気を作ります。壁の余白に散らす、リースの形に並べる、文字の周りを囲むといった使い方が向いています。
具体的には、15cm角の折り紙を4等分して7cm角にし、半分に折って折り目側から半分のハート形を切り出すと、開いたときに左右対称のハートになります。1枚から4個、80枚入り1パックからは320個が取れる計算です。赤・ピンク・白の3色を混ぜ、大小2サイズを作ると単調になりません。
気をつけたいのは、バレンタインの飾りを月初から貼りっぱなしにすることです。節分の鬼とハートが同居すると、テーマがぼやけます。ハートは2月10日ごろから14日過ぎまでの1週間程度に限って足す「差し込みパーツ」として扱うほうが、壁全体が締まります。
- ☑ 2月3日(2027年)…節分。鬼・枡・豆・柊鰯・恵方巻きを掲示
- ☐ 2月4日(2027年)…立春。ここから梅・椿・うぐいすへ切り替え
- ☐ 2月11日…建国記念の日。日付の掲示のみ
- ☐ 2月14日…バレンタインデー。前後1週間だけハートを追加
- ☐ 2月19日(2027年)…雨水。雪が雨に変わる頃の話題に
- ☐ 2月22日…猫の日。折り紙の猫を1〜2匹だけ足す
- ☐ 2月23日…天皇誕生日。日付の掲示のみ
2月22日の猫の日は「にゃん・にゃん・にゃん」で盛り上がる
2月22日の猫の日は、壁面飾りの隠し味として使いやすい記念日です。テーマにするほどではないけれど、梅の枝の下に猫を1匹座らせておくだけで、「あら、猫がいる」と気づいた方が声をかけてくれます。
この記念日は、1987年に猫の日実行委員会が一般社団法人ペットフード協会の協力のもと制定したものです。日付の由来は「2(にゃん)2(にゃん)2(にゃん)」という語呂合わせで、全国の猫好きからの公募によって決まりました。40年近い歴史があるので、由来を話すと「そんなに前からあったの」と驚かれることもあります。
作り方は簡単で、折り紙を丸く切って顔、三角を2つで耳、細長い曲線を1本で尻尾。全体で3〜4パーツ、5分もかかりません。白・黒・茶トラの3色を作って、それぞれ壁の別の場所に隠すように貼ると、探す楽しみが生まれます。
ここで気をつけたいのは、猫や犬にまつわる思い出は必ずしも明るいものばかりではないという点です。飼っていたペットを手放して入所された方もいます。「猫はお好きでしたか」と一方的に聞くのではなく、気づいた方が話し始めたら聞く、という距離感が無難です。
建国記念の日と天皇誕生日は、日付だけ控えめに
2月には建国記念の日(2月11日)と天皇誕生日(2月23日)という2つの祝日があります。壁面飾りとしては、モチーフを作り込むより、カレンダー部分にその日を書き添える程度にとどめるのが扱いやすい形です。
理由は、これらの祝日が政治や信条に関わる話題につながりやすく、利用者さん同士の意見が分かれることがあるためです。建国記念の日は1967年(昭和42年)2月11日から国民の祝日となった経緯があり、世代によって受け止め方に幅があります。飾りとして掲げるより、事実としての日付を示すにとどめるほうが場が穏やかに保てます。
具体的には、壁面の隅に置く月間カレンダーに祝日を赤で記入し、「2月11日 建国記念の日」「2月23日 天皇誕生日」と文字だけ添えます。制作にかかる手間はほぼゼロですが、ご家族が面会に来る日を把握するのにも役立つので、実用性はむしろ高い部分です。
注意点として、祝日は法改正や暦の都合で変わることがあります。年度が変わったら日付を確認してから書き込んでください。最新の祝日は内閣府の「国民の祝日について」のページで公表されています。
高齢者と作る2月の壁面飾りに必要な材料と下準備
8案の難易度・所要時間・材料費一覧
ここまで紹介した8案を、作りやすさの順に整理しました。人数と時間、そして参加される方の手の状態に合わせて選ぶための目安としてお使いください。所要時間は1つあたり、材料費は8案すべてを作った場合の合計から按分した概算です。
| 飾り | 難易度 | 所要時間 | 主な材料 |
|---|---|---|---|
| 案7 うぐいす | ★☆☆ | 約5分 | 折り紙(黄緑・茶) |
| 案8 ハート | ★☆☆ | 約5分 | 折り紙(赤・桃・白) |
| 案2 豆まきの枡 | ★☆☆ | 約10分 | 画用紙(茶)・ペン |
| 案3 柊鰯 | ★☆☆ | 約10分 | 折り紙(緑・銀・茶) |
| 案4 恵方巻き+方位盤 | ★★☆ | 約10分 | 折り紙(黒・白・赤緑橙) |
| 案6 椿 | ★★☆ | 約12分 | 折り紙(赤・濃緑・黄) |
| 案1 赤鬼・青鬼 | ★★☆ | 約15分 | 画用紙(赤青)・折り紙 |
| 案5 梅の花(切り紙) | ★★★ | 約15分 | 折り紙(桃・白)・画用紙 |
※高齢者あんしんノート調べ。所要時間は1点あたりの目安。材料は100円ショップ(各110円・税込)でそろう範囲。8案すべての材料費合計は660〜880円程度(折り紙2パック・画用紙2セット・テープのり・ペン)。
この表から読み取っていただきたいのは、★1つのものを2つ以上必ず混ぜてほしいということです。全体を★2〜3で組むと、手の動きに不安がある方の居場所がなくなります。うぐいすとハートは、はさみが1回入れば形になるので、その日の体調が優れない方にも回しやすいパーツです。
110円の材料でここまでできる工作は、2月の壁面に限りません。手順の組み立て方を他の季節にも応用したい方は、こちらもあわせてどうぞ。

デイサービスのレクを任されたとき、あるいは家で過ごす時間をもう少し豊かにしたいと思ったとき、「工作でもしてみようか」という選択肢が浮かびます。ところが実際に探し…
折り紙・画用紙・テープのりの3点があれば足りる
準備するものは、折り紙(単色15cm角)、画用紙(色つき)、テープのりの3点が基本です。この3点で8案すべてが作れます。合計330円(税込)で、8人程度のグループが1回のレクを終えられる分量になります。
なぜテープのりを推すかというと、液体のりやスティックのりに比べて、手や机が汚れないからです。指先に力が入りにくい方でも、押し当てて引くだけで貼れます。乾く時間を待たずに次の作業へ進めるので、限られたレクの時間を無駄にしません。
あると便利なものとして、はさみ(先が丸いもの)、油性ペン(黒・こげ茶)、模造紙または大きめの色画用紙が挙げられます。とくに背景となる模造紙は、色を変えるだけで壁全体の季節感が変わるので、節分用に濃い色、立春以降用に淡い色の2枚を用意しておくと貼り替えが早く済みます。
逆に、最初から買わなくてよいものはモール、フェルト、装飾シール、両面テープの厚手タイプです。これらは仕上げの微調整で使うもので、初回から用意すると使い切れずに残ります。1回作ってみて「ここが物足りない」と感じた部分にだけ足すのが、無駄のない買い方です。
型紙はB5に拡大コピーして人数分そろえる
下準備で一番効くのは、型紙を人数分コピーしておくことです。型紙が1枚しかないと、順番待ちが発生して手が止まり、その間に集中力が切れてしまいます。参加人数ぶん、できれば予備を2枚加えて用意してください。
サイズはB5への拡大が扱いやすい大きさです。A4だと壁面パーツとしてやや大きすぎ、はがきサイズだと細部が切りにくくなります。B5に印刷した型紙を折り紙や画用紙の上に重ね、輪郭をなぞってから切ってもらう流れが、視力に不安のある方にも伝わりやすい形です。
具体的な下準備の手順は、(1)型紙をB5に拡大コピー、(2)人数分+予備2枚を用意、(3)色ごとに折り紙を仕分けてトレーに入れる、(4)テープのりを2人に1個ずつ配る、の4工程です。この準備に15分かければ、当日の進行は目に見えて楽になります。
注意点として、型紙の線は太い黒のペンでなぞり直しておいてください。コピーの薄い線は、老眼のある方には見えにくいことがあります。線が見えないまま切ると「切りにくい」と感じてしまい、それが「自分にはできない」という感覚につながってしまいます。
やりがちな失敗:材料を買いすぎて余らせる
壁面飾りで最も多い失敗は、100円ショップで材料を買いすぎることです。折り紙を5パック、色画用紙を10色、モールを3袋——と買い込んだ結果、使ったのは半分以下で、残りが倉庫に積まれていく。多くの施設で起きている光景です。
原因は、作る前に材料をそろえようとすることにあります。作品の完成形が決まっていない段階では、必要な色も枚数も判断できません。「あれば使うだろう」という買い方になり、結果として使わない色ばかりが残ります。単色折り紙は1パック70〜80枚入りなので、1色を使い切ることはまずありません。
対策は、作る8案を先に決め、必要な色を書き出してから買いに行くことです。この記事の8案なら、赤・青・黄・黄緑・濃緑・桃・白・黒・茶の9色があれば足ります。単色パックを9色買うのではなく、多色入りの1パック(50色前後の商品もあります)を選べば、110円で全色そろう場合もあります。
また、余った材料は「来年使う」と思っても、実際には色があせたり、しまい込んだ場所を忘れたりします。余りが出たら、翌月の壁面や誕生日カード作りにその月のうちに回してしまうほうが確実です。使い切る前提で買う量を決めるのが、いちばんの節約になります。
貼り方と貼り替えで、仕上がりは大きく変わる
背景→大物→小物の順に貼ると崩れにくい
できあがったパーツをどう貼るかで、同じ作品でも見え方がまるで変わります。順番は、背景の紙、大きなパーツ(鬼・枝・枡)、小さなパーツ(豆・花・ハート)の3段階。この順を守るだけで、貼り直しの回数が目に見えて減ります。
なぜこの順かというと、小さいものから貼ると、後から大きなパーツを置く場所がなくなるからです。豆を先に散らしてしまうと、枡を置きたい位置にすでに豆があり、はがして貼り直すことになります。テープのりで貼った紙は、はがすと紙が破れることも多く、作り直しが必要になります。
具体的な進め方としては、まず背景の模造紙を壁に留め、大きなパーツを仮置き(テープを付けずに手で押さえて)して全体のバランスを見ます。ここで写真を1枚撮っておくと、翌年の参考になります。位置が決まったら大物から貼り、最後に小物を余白に散らします。
注意点は、壁への貼り方です。画びょうは落下すると危険なので、養生テープやはがせるタイプの粘着剤を使ってください。とくに石膏ボードの壁は画びょうが抜けやすく、床に落ちたものを利用者さんが踏む事故につながります。
貼る順番は「背景 → 大物 → 小物」。仮置きの段階で写真を1枚撮っておくと、翌年そのまま再現できます。壁に留めるのは画びょうではなく、養生テープかはがせる粘着剤で。
高さは、車いすの方の目線に合わせる
壁面飾りの高さは、立っている職員の目線ではなく、座っている利用者さんの目線に合わせます。具体的には、床から100〜130cmあたりが中心になるように配置すると、車いすの方も椅子に座っている方も見上げずに眺められます。
この高さが重要なのは、首を後ろに反らす姿勢が高齢者にとって負担になるためです。上を向き続けると、めまいや首の痛みが出る方がいます。せっかくの飾りが「見上げないと見えない」位置にあると、結局誰も見なくなってしまいます。
実際の目安としては、飾りの中心(一番見せたいパーツ、たとえば鬼の顔や梅の主枝)を床から115cm前後に置きます。上下に広がりを持たせる場合でも、上端は170cm、下端は70cm程度に収めると、視線の移動が無理のない範囲に収まります。
ただし、食堂の壁など人が行き交う場所では、低い位置の飾りは肩や車いすが当たって傷みます。人の動線がある壁は上端を高めに、動線から外れた壁は低めに——と、場所ごとに使い分けるのが現実的です。
2月3日を境に、節分から春へ切り替える
2月の壁面をひとつの壁で2度楽しむには、節分の翌日、つまり立春を切り替えの日にします。2027年なら2月3日の夕方に鬼・枡・豆・柊鰯・恵方巻きを外し、2月4日から梅・椿・うぐいすの春バージョンに入れ替える形です。
この切り替えが自然に感じられるのは、暦がそう作られているからです。立春は文字どおり春が立つ日で、そこから雨水(2027年は2月19日)、啓蟄へと季節が進みます。壁の景色が暦と一致していると、「もう春なのねえ」という実感が言葉になって出てきます。
作業としては、節分パーツを外す作業自体をレクの一環にしてしまうのがおすすめです。5分で終わりますし、「鬼は外」と声をかけながら外すと、それだけで小さな行事になります。外したパーツは平らな箱に入れて保管すれば、翌年そのまま使えます。
1月の壁面から2月へ移るときの段取りは、この記事の切り替え方と同じ考え方です。前の月の飾りをどう畳むかで、2月の準備の楽さが変わってきます。

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3月へ持ち越せるパーツを、最初から分けておく
2月に作ったパーツのうち、梅・椿・うぐいすは3月上旬まで使えます。この「持ち越し組」と、節分限定の「使い切り組」を最初から分けて作っておくと、3月の準備がほとんど不要になります。
理由は、季節の移り変わりが日付できっぱり切れるわけではないからです。梅の見頃は関東・東海で2月中旬〜3月中旬にかけて続きます。3月に入ってすぐ桃や桜に切り替えると、実際の外の景色とずれてしまいます。梅を3月上旬まで残し、そこへ少しずつ桃の花を足していくほうが自然です。
具体的には、パーツを作る段階で保管箱を2つ用意し、「2月3日まで」と「3月上旬まで」のラベルを貼っておきます。節分の片付けのときに、外したものを迷わず仕分けられます。持ち越し組は壁に貼ったままなので、箱に入れるのは翌年用の予備だけで足ります。
注意したいのは、持ち越したパーツが色あせることです。日光が当たる壁では、2週間で赤やピンクが目に見えて薄くなります。窓際の壁を使うなら、色の濃い折り紙を選ぶか、月の後半に主役のパーツだけ作り直す前提で考えておいてください。
季節を問わず使える土台を先に作っておく方法もあります。四季で貼り替える前提の作り方は、こちらで詳しく紹介しています。

デイサービスや特別養護老人ホームの壁を前にして、「今月は何を貼ろう」と手が止まったことはありませんか。桜が終われば紫陽花、紫陽花が終われば花火、花火が終われば紅…
安全に楽しむための注意点
やりがちな失敗:鬼が怖すぎて、落ち着かなくなる方が出る
節分の壁面でまれに起きるのが、リアルに作り込んだ鬼を見て不安が強くなる方が出ることです。とくに認知症のある方の場合、壁の絵と現実の区別がつきにくくなることがあり、夕方以降に「あそこに誰かいる」と落ち着かなくなるケースがあります。
原因は、鬼の表情と大きさ、そして設置場所にあります。牙をむいて目をつり上げた鬼が、居室から見える位置に等身大に近い大きさで貼られていると、刺激が強すぎます。夕暮れ時は照明の加減で影ができ、日中とは違う見え方になることも影響します。
対策は3つです。第一に、表情を笑顔寄りにする(口角を上げ、眉を細くする)。第二に、大きさを顔だけで直径20cm前後に抑える。第三に、居室から直接見えない廊下や食堂の壁に貼り、夜間は照明が当たらない位置を選ぶ。この3点で、ほとんどのケースは防げます。
それでも落ち着かない様子が見られたら、その日のうちに外してかまいません。「せっかく作ったのに」という気持ちは分かりますが、飾りは生活を楽しくするためのものです。外すときは本人の前ではなく、別の時間に静かに片付けるほうが波風が立ちません。
節分の豆やナッツ類は、かみ砕く力・飲み込む力が十分でないと、のどや気管に詰まらせて窒息したり、小さなかけらが気管に入り込んで肺炎や気管支炎を起こしたりするおそれがあります。消費者庁は、硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類を5歳以下の子どもには食べさせないこと、豆まきは個包装されたものを使うなど工夫し、拾って口に入れないよう後片付けを徹底することを呼びかけています。飲み込む力が低下している高齢者にも同じリスクがあります。(出典:消費者庁 子ども安全メール Vol.617)
節分の豆は「飾り用」と「食べる用」を必ず分ける
壁面飾りに使う紙の豆と、実際に食べる豆は、作業の段階から完全に分けてください。同じテーブルに並べると、作業中に口に運んでしまう方が出ます。これは注意力の問題ではなく、目の前にあるものを食べ物と認識する自然な反応です。
背景として、消費者庁は節分の時期に豆やナッツによる窒息・誤嚥への注意を呼びかけています。呼びかけの主な対象は5歳以下の子どもですが、飲み込む力が低下している方にとってのリスクは同様です。豆まきは個包装されたものを使い、まいた後は拾って口に入れられないよう片付けを徹底することが求められています。
現場での具体策としては、(1)紙の豆はベージュの折り紙で作り、本物と色を変える、(2)制作テーブルには食品を一切置かない、(3)豆まき行事をする場合は個包装の豆を使い、終了後すぐ回収する、(4)床に落ちた紙の豆も回収する、の4点です。制作と行事は日を分けるとさらに安全になります。
また、豆まきそのものを見送るという判断も選択肢です。紙の豆を枡から出し入れする「まねごと」でも、行事の雰囲気は十分に伝わります。嚥下機能に不安のある方が多いフロアでは、食べる工程を外した形で組み立てるほうが、職員も安心して見守れます。
はさみ・画びょう・小さなパーツの管理
制作の道具で気をつけたいのは、はさみ、画びょう、そして1cm前後の小さなパーツの3つです。いずれも、作業が終わったあとの「数の確認」で事故を防げます。配った本数と回収した本数が合っているかを、その場で数えてください。
理由は、置き忘れが後で見つかったときに、誰の手にも届く場所にある状態が最も危ないからです。はさみが車いすのポケットに入ったまま居室に戻る、画びょうが床に落ちて裸足で踏む、といった事故は、いずれも「数えていれば防げた」ものです。
具体的な運用としては、はさみは先が丸い子ども用を人数分そろえ、トレーに並べて配り、トレーに戻して回収します。画びょうは使わず、養生テープかはがせる粘着剤に統一します。小さなパーツは作業後にテーブルと床を目視で確認し、トレーの中で保管します。
注意点として、はさみを使うのが難しい方には「ちぎる」担当を用意してください。手でちぎった紙の縁は柔らかい表情になり、梅の花びらや鬼の髪には、むしろちぎったほうが味が出ます。道具が使えないことを理由に、作業から外さない工夫が大切です。
「うまく折れない」を出させない役割分担
制作レクで一番避けたいのは、「私はできない」という言葉が出てしまうことです。一度そう口に出すと、次回以降の参加をためらわれることが多く、レクそのものから遠のいてしまいます。これは作品の完成度よりずっと重い問題です。
原因は、全員に同じ作業をさせることにあります。折る作業を10人に一斉に指示すれば、必ず手の動きに差が出て、周りと比べる状況が生まれます。同じ工程を横並びでやらせない——これが制作レクの基本になります。
具体的には、工程を「切る」「ちぎる」「貼る」「色を塗る」「配置を決める」「話す・見る」の6つに分け、その日の体調と得意に合わせて割り振ります。手が使えない方には「どこに貼るか決める役」を任せると、実は最も影響力のある役割になります。完成した壁を指して「あの配置は〇〇さんが決めたんですよ」と言えるのが理想です。
注意したいのは、褒め方です。「上手ですね」は比較を含む言葉なので、うまくできなかった方には刺さります。「この色にしたのがいいですね」「ここを決めてくださって助かりました」のように、行為や選択を具体的に言葉にするほうが、誰にも角が立ちません。
まとめ:2月の壁面飾りは、110円と「手を入れてもらう工夫」で決まる
2月の壁面飾りは、行事が多いぶん、何から手をつければいいのか迷いやすい月です。けれど、やることを整理すれば、必要なのは110円の材料3点と、参加される方に手を入れてもらうためのちょっとした工夫だけでした。鬼・枡・柊鰯・恵方巻きの節分4案と、梅・椿・うぐいすの早春3案、そしてバレンタインのハートを合わせた8案があれば、2月ひと月ぶんの壁は十分に埋まります。
とくに覚えておきたいのが、節分と立春を境にした貼り替えです。2027年なら2月3日が節分、2月4日が立春。鬼を外して梅を貼るこの一手間が、「もう春ですねえ」という会話を生みます。壁面飾りの本当の目的は、きれいな壁を作ることではなく、その前で交わされる言葉を増やすことにあります。
まず取りかかるとしたら、8案の一覧表から★1つのもの——うぐいす、ハート、枡——を1つ選んで、5分の試作から始めてみてください。1つ作ってみると、どの工程を誰に任せられるかが見えてきます。それが分かれば、残りの7案は同じ考え方で組み立てられます。今日100円ショップで折り紙を1パック買うことが、2月の壁と会話の第一歩になります。
なお、この記事で紹介した節分・立春の日付は国立天文台暦計算室の令和9年(2027)暦要項、豆による窒息・誤嚥への注意喚起は消費者庁 子ども安全メール Vol.617にもとづいています。祝日については内閣府「国民の祝日について」をご確認ください。材料の価格・内容量は店舗や時期により変わることがあります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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