「65歳の誕生日を過ぎたら、介護保険証と一緒に見慣れないカードが届いた」「近所のお店に『濱とも』というステッカーが貼ってあるけれど、何のことだろう」。横浜にお住まいの方なら、一度はこんな小さな疑問を感じたことがあるかもしれません。
結論からお伝えすると、濱ともカードは65歳以上の横浜市民に横浜市が交付している優待カードです。市内の「濱とも協賛店」で提示するだけで、商品や入場料の割引などのサービスを受けられます。広報よこはまの2026年の特集によると協賛店は約1,810店舗。カードに有効期限はなく、一度受け取れば市内に住んでいる限りずっと使えます。
ただ、便利なカードほど「どこで使えるのかわからない」「財布に入れたまま眠っている」という声もよく聞きます。この記事では、受け取り方・再発行の手続き・協賛店の探し方から、うっかり使えなくなる失敗例、敬老パスや優待入浴券との違いまで、横浜市の公式情報をもとにひとつずつ整理しました。お茶でも飲みながら、気になるところから読んでみてください。
・濱ともカードの対象者と、65歳で自宅に届く仕組み
・届かない・失くしたときの受け取り方と再発行の流れ
・約1,810店舗の協賛店をエリアや駅から探す方法
・敬老パス・高齢者優待入浴券との違いと上手な組み合わせ方
濱ともカードとは?65歳以上の横浜市民が持てる優待カードの基本

まずは「そもそも何のカードなのか」を押さえておきましょう。ここがわかると、使い方の迷いがぐっと減ります。
協賛店で見せるだけで割引が受けられるカード
濱ともカードは、横浜市の「高齢者のための優待施設利用促進事業」として交付されているカードです。横浜市の「よくあるご質問」では、高齢者の皆さんと、いつまでも横浜でいきいきと暮らしてほしいと願う「濱とも協賛店」とをつなぐカード、と説明されています。
仕組みはシンプルで、協賛店のレジや受付でカードを見せると、そのお店が用意した優待サービスを受けられます。ポイントを貯めたり、事前に登録したりする手間はありません。クレジット機能やチャージ機能もないので、「カードを増やすと管理が大変」という方でも気軽に持てます。
背景にあるのは、外出のきっかけを増やしたいという市の考えです。公式ページでは、カードを持って街に出かけることが健康維持や趣味探しにつながり、生き生きとした毎日の一助になれば、という趣旨が書かれています。割引はあくまで「出かける理由」をつくるための仕掛け、ととらえると、このカードの性格がよくわかります。
注意したいのは、優待の中身はお店ごとにまったく違う点です。割引率が決まった全国チェーンの会員カードとは違い、「どこで何がお得になるか」は自分で調べる必要があります。この探し方は後半の章で詳しくご紹介します。
対象は「65歳以上で横浜市に住民登録している人」
対象者は、65歳以上で横浜市に住民登録されている方です。所得の制限や、介護認定の有無といった条件はありません。年金暮らしの方も、まだ現役で働いている方も、同じように受け取れます。
年齢の線引きが65歳なのは、介護保険の第1号被保険者になる年齢とそろえているためと考えられます。実際、カードは65歳になったときに届く介護保険証と同じ封筒で送られてきます。「介護保険証が届いた=濱ともカードも届いている」と覚えておくと、受け取り漏れを防げます。
具体的な場面で考えると、たとえば4月生まれの方なら、65歳の誕生日を迎える前後に介護保険証と一緒に自宅へ届きます。ご夫婦で年齢が違う場合は、それぞれが65歳になったタイミングで1枚ずつ届く形です。
例外として気をつけたいのが、住民登録の場所です。横浜市内に実家があっても、住民票が川崎市や東京都にある方は対象外です。逆に、他の市から横浜へ引っ越してきた65歳以上の方は、自動では届かないことが多いので、自分で窓口に申し込む必要があります。
有効期限なし、更新の手間もかからない
濱ともカードには有効期限がありません。公式の「よくあるご質問」にも「カードに有効期限はありません」とはっきり書かれています。毎年の更新手続きも、手数料の支払いもありません。
これは、敬老パスのように毎年の更新や負担金の支払いが必要な制度と比べると、大きな違いです。一度受け取ってしまえば、横浜市民である限り使い続けられます。「何年も前にもらったカードだけど、まだ使えるの?」という心配は不要です。
一方で、期限がないからこそ起こりがちなのが「存在を忘れてしまう」問題です。65歳で届いたまま、引き出しの奥にしまい込んでいる方も少なくありません。財布やパスケースに入れて、普段から持ち歩くのが使いこなしの第一歩です。
ただし、横浜市外に引っ越した場合は使えなくなります。この点は「使うときのルール」の章で詳しく触れますが、期限はなくても「横浜市民であること」が前提だと覚えておきましょう。
「濱とも」という名前に込められた3つの「とも」
少し変わった名前ですが、ここには横浜市の思いが込められています。横浜市の「濱ともカード」の使い方ページによると、「いつでも、カードをお供(とも)に、友(とも)と一緒(共)にお出かけしていただきたい」という意味があるそうです。
つまり「供」「友」「共」の3つの「とも」です。ひとりでお得に買い物をするためのカードというより、友人や家族と一緒に出かけるきっかけになってほしい、という願いが名前に表れています。
この背景を知っておくと、使い方のヒントも見えてきます。たとえば、昔の同僚を誘ってカラオケに行く、近所の友人と美術館へ出かける、といった「誰かと一緒の外出」で使うと、カード本来の趣旨にぴったり合います。
なお、名前に「友」が入っていても、優待を受けられるのは基本的にカードを持つ本人だけです。一緒に行く友人も割引になるかどうかはお店次第なので、その点は次の章以降で確認していきましょう。
・対象:65歳以上で横浜市に住民登録している方
・協賛店:約1,810店舗(広報よこはま2026年の特集より)
・有効期限:なし
・発行枚数:お1人1枚のみ(紛失時は再発行あり)
(出典:横浜市「よくあるご質問」「濱ともカードの使い方」、広報よこはま)
届かない・失くした…受け取り方と再発行の手続きは?
「うちには届いていない気がする」「どこかへやってしまった」。そんなときでも慌てる必要はありません。受け取り方は大きく分けて3つあります。
65歳を迎える人には介護保険証と一緒に自宅へ届く
市内に住んでいて新たに65歳になる方には、濱ともカードが自宅に郵送されます。横浜市の公式ページでは「65歳になられる方は、介護保険証と一緒にご本人にお届けします」と案内されています。申請の必要はありません。
自動で届く仕組みになっているのは、対象になる方全員に確実に行き渡らせるためです。わざわざ窓口へ出向かなくても、65歳になれば自然と手元にそろう、というのはありがたいところです。
ただ、介護保険証の封筒には説明書類がいくつも同封されています。「介護保険の書類だから、使うのはまだ先」と、封筒ごとしまい込んでしまうケースがよくあります。届いたら一度中身を全部出して、名刺サイズのカードが入っていないか確かめてみてください。
注意点として、届いたカードはそのままでは使えません。氏名・住所・生年月日を記入する欄があり、記入がないと協賛店で利用できない決まりになっています。受け取ったその日のうちに、ボールペンで書き込んでおくと安心です。
転入した人や手元にない人は区役所かそごう横浜店で
他の市から横浜に引っ越してきた65歳以上の方や、届いたはずのカードが見当たらない方は、窓口で受け取れます。公式の「よくあるご質問」によると、受け取り場所は区役所の高齢・障害支援課またはそごう横浜店6階のミレニアムカウンターです。
そごう横浜店で受け取れるのは、横浜駅に買い物へ出たついでに立ち寄れるようにという配慮でしょう。区役所の開庁時間に合わせにくい方にとっては、選択肢が2つあるのは心強い点です。
申し込むときは、65歳以上の横浜市民であることがわかる公的証明書を持参します。公式ページでは、マイナンバーカードや運転免許証が例として挙げられています。住所と生年月日の両方が確認できるものを用意しておけば、手続きはスムーズです。
気をつけたいのは、窓口での取り扱い状況が変わる可能性がある点です。特に商業施設内のカウンターは、営業日や取り扱い内容が見直されることもあります。遠方から出かける場合は、事前に横浜市の健康福祉局高齢健康福祉課に確認しておくと無駄足を防げます。
失くしたときは住んでいる区の区役所で再発行
カードは基本的に1人1回の発行ですが、紛失した場合は再発行してもらえます。手続きは、住んでいる区の区役所で行います。持ち物は、受け取りのときと同じく65歳以上の横浜市民であることがわかる公的証明書です。
再発行の窓口が「住んでいる区の区役所」と決まっているのは、本人確認と、1人1枚の原則を管理するためと考えられます。新しくもらう場合と違い、そごう横浜店ではなく区役所を案内されている点は覚えておきましょう。
具体的には、財布ごと落とした、引っ越しの荷物にまぎれて見つからない、といったケースが多いようです。財布を落としたときは、クレジットカードや保険証の手続きで手一杯になりがちですが、濱ともカードの再発行も同じ区役所でまとめて済ませると効率的です。
なお、ご家族が代わりに再発行を申し込めるかどうかは、公式ページに明記されていません。ご本人が窓口へ行けない事情がある場合は、事前に区役所へ問い合わせてから動くのが確実です。
- Step1: 65歳のときに届いた介護保険証の封筒を探し、カードが入っていないか確認する
- Step2: マイナンバーカードや運転免許証など、年齢と住所がわかる公的証明書を用意する
- Step3: 新規は区役所かそごう横浜店6階、紛失の再発行は住んでいる区の区役所へ行く
失敗例:封筒ごと処分してしまい「もらっていない」と思い込む
よくある失敗が、介護保険証の封筒を整理したときに、カードごと処分してしまうパターンです。保険証だけ取り出して「あとは案内の紙だろう」と捨ててしまい、数年後に協賛店のステッカーを見て「自分はもらっていない」と思い込んでしまいます。
原因は、カードが届くタイミングと、本人が「割引カードをもらった」と意識するタイミングがずれていることです。介護保険の書類は分量が多く、65歳になったばかりの方の多くは「まだ自分には関係ない」と感じています。その中に優待カードが入っているとは、なかなか想像できません。
対策はシンプルで、「手元にない」と気づいたら、紛失扱いとして区役所で再発行を申し込むことです。もらった記憶があいまいでも、区役所で事情を説明すれば対応してもらえます。公的証明書を1枚持って行けば、手続き自体は難しくありません。
これから65歳を迎えるご家族がいる方は、「介護保険証の封筒に濱ともカードが入っているからね」とひと声かけてあげてください。それだけで、こうした行き違いはぐっと減ります。
約1,810店舗で何がお得になる?協賛店の6ジャンルと優待例

カードを手にしたら、次に気になるのは「結局、何が安くなるの?」という点でしょう。協賛店のジャンルと、横浜市が紹介している優待の例を見ていきます。
協賛店は「見る・遊ぶ」から「買う」まで6ジャンル
濱ともカードの公式ウェブサイトでは、協賛店が6つのカテゴリに分けられています。「見る・遊ぶ」「食べる・飲む」「健康・きれいになる」「趣味・学ぶ」「買う」「その他」です。
それぞれの中身は次のとおりです。「見る・遊ぶ」は劇場・映画、カラオケ、ボウリング、旅行・宿泊など。「食べる・飲む」はレストラン・食堂、居酒屋・バー、カフェ・喫茶など。「健康・きれいになる」は理美容、温泉・スパ、薬局、ジム、整体・リラクゼーションなど。「趣味・学ぶ」はダンス・音楽・パソコン・語学、博物館・美術館など。「買う」は食品、ファッション、家庭用品、家電、介護用品など。「その他」にはクリーニングなどが含まれます。
これだけジャンルが幅広いのは、協賛の条件が「高齢者の外出を促すこと」にあるからです。横浜市の協賛店募集ページによると、外出を伴わない施設・店舗や、住所が常に決まっていない店舗は基本的に対象外とされています。つまり、どの協賛店も「足を運んで使う」ことが前提になっています。
注意したいのは、ジャンルの偏りが地域によって違う点です。繁華街の多い区では飲食店や娯楽施設が多く、住宅地の多い区では理美容や商店街の個人店が中心、といった具合に、身近な協賛店の顔ぶれは住んでいる場所で変わります。
広報よこはまで紹介された優待例は「10%割引」「入会金無料」など
広報よこはまの特集記事では、濱ともカードの優待例として次のようなものが紹介されています。パソコン教室の入会金が無料に、カット料金が10%割引に、毎月5のつく日はお肉が10%割引に、カラオケルーム代が30%割引に、といった内容です。
見てわかるとおり、優待の形は「○%割引」だけではありません。入会金の免除、特定の日だけの割引、ドリンクのサービスなど、お店ごとに工夫された中身になっています。優待内容は協賛店からの提案で決まる仕組みなので、同じ業種でもお店によって中身が違うのが普通です。
たとえば理美容なら、カット料金の割引を用意しているお店もあれば、平日だけ割引という条件を付けているお店もあります。食品店なら、毎月決まった日だけ割引という形もよく見られます。自分がよく使うジャンルから探すと、効果を実感しやすいでしょう。
ここで覚えておきたいのは、優待内容が変わることがある点です。横浜市は協賛店に対し、年度の途中ではサービス内容を変えないようお願いしていますが、次の年度からは変更できるルールになっています。去年使えた優待が今年も同じとは限らないので、年度が替わったら一度確認しておくと安心です。
同伴者も割引になるかはお店次第
優待を受けられるのは、基本的にカードを持っているご本人だけです。ただ、公式の「よくあるご質問」には、一部の店舗では同伴の方も利用できる場合がある、と書かれています。
これは、協賛店がそれぞれ自分の負担で優待を用意しているためです。横浜市から協賛店への補助はなく、割引のコストはお店が持っています。そのため「本人のみ」「同伴者1名まで」「グループ全員」など、条件はお店の判断で決まります。
具体的な場面としては、ご夫婦で外食に行く、孫を連れて施設へ遊びに行く、といったときに差が出ます。65歳以上のご夫婦なら、2人ともカードを持っていればそれぞれ本人として優待を受けられる可能性が高いので、1枚ずつ持参するのが基本です。
気をつけたいのは、会計のときになって「同伴者も割引になると思っていた」と気づくケースです。お店の人に気まずい思いをさせないためにも、注文や受付の前に「濱ともカードの優待は一緒の人も使えますか」とひと言確認しておくのがおすすめです。
実は「割引額」より「出かけるきっかけ」に価値があるカード
意外と知られていないけれど、濱ともカードの本当の価値は割引の大きさではないのかもしれません。協賛店の優待は10%前後の割引やちょっとしたサービスが中心で、1回あたりで見れば節約額は大きくありません。
それでも横浜市がこの事業を続けているのは、目的が「節約」ではなく「外出の後押し」にあるからです。公式ページでも、カードを持って街に出かけることが健康維持や趣味探しにつながってほしい、という趣旨が繰り返し書かれています。
実際、定年後は「用事がないと家から出なくなる」という声をよく聞きます。そんなとき「今日は5のつく日だから、あの肉屋さんに行ってみよう」「濱ともの割引がある美術館に行ってみよう」と、カードが外出の口実になってくれます。割引額を計算するより、出かけた回数を数えるほうが、このカードとの付き合い方としてはしっくりくるはずです。
もちろん、割引がうれしいのも本音です。日常の買い物や理美容など「どうせ行く場所」で使えるお店を1〜2軒見つけておけば、無理なく得をしながら外出の習慣もつくれます。

「シニア割引って、結局のところ何歳から使えるんだろう」——レジの前でそう思ったことはありませんか。映画館は60歳から、スーパーは55歳から、JRの会員サービスは…
濱とも協賛店ジャンル別・使いどころ早見表(高齢者あんしんノート調べ)
| ジャンル | 主な業種 | こんな人に向く |
|---|---|---|
| 見る・遊ぶ | 劇場・映画、カラオケ、ボウリング、旅行・宿泊 | 友人と出かける機会を増やしたい人 |
| 食べる・飲む | レストラン・食堂、居酒屋・バー、カフェ・喫茶 | 外食やお茶の時間を楽しみたい人 |
| 健康・きれいになる | 理美容、温泉・スパ、薬局、ジム、整体 | 定期的に通う店で得をしたい人 |
| 趣味・学ぶ | ダンス・音楽・パソコン・語学、博物館・美術館 | 新しい習い事を始めたい人 |
| 買う | 食品、ファッション、家庭用品、家電、介護用品 | 日々の買い物で少しずつ節約したい人 |
| その他 | クリーニングなど | 生活サービスをまとめて見直したい人 |
※ジャンルと業種は濱ともカード公式ウェブサイトのカテゴリ表記をもとに整理。優待内容は店舗ごとに異なります。
近所の協賛店はどう探す?見つけ方の3つのルート
「使えるお店がわからない」というのが、濱ともカードが眠ってしまう一番の理由です。探し方は大きく3つあります。
店頭の「濱とも」ステッカーを目印にする
いちばん手軽なのは、お店の入口やレジまわりに貼られたステッカーを探す方法です。協賛店には、濱ともカードと同じ図柄のステッカーが貼られています。カードの絵柄を覚えておけば、散歩や買い物の途中で「あ、ここも使えるんだ」と気づけます。
ステッカーという目印があるのは、ふだん使いのお店で自然にカードを思い出してもらうためです。わざわざ調べなくても、生活圏の中で協賛店が目に入るようになっています。
たとえば、いつも通っている商店街の八百屋さんやクリーニング店に、実はステッカーが貼ってあった、ということもあります。次に出かけたときは、入口のガラス戸や会計カウンターのあたりを少し意識して見てみてください。
ただし、公式ページには「ステッカーは一部提示されていない店舗もございます」と書かれています。ステッカーがない=協賛店ではない、とは言い切れません。気になるお店があれば、会計のときに「濱ともカードは使えますか」と聞いてみるのも1つの方法です。
区役所で配られる「濱とも協賛店リスト」を手元に置く
紙で一覧を見たい方には、「濱とも協賛店リスト」という冊子があります。区役所や行政サービスコーナーで配布されています。インターネットを使わない方や、家族で一緒に眺めながら行き先を決めたい方に向いています。
冊子があるのは、スマートフォンやパソコンが苦手な方でも協賛店を探せるようにするためです。横浜市は協賛店に対し、年に1回のパンフレット制作時に店舗を掲載する予定だと案内しています。
使い方のコツは、自宅の近所や、よく行く駅の周辺のページに付箋を貼っておくことです。冊子をまるごと読もうとすると疲れてしまうので、「歩いて行ける範囲」「病院の帰りに寄れる範囲」など、範囲を絞って目を通すと実用的です。
注意したいのは、冊子の情報はどうしても古くなる点です。公式ページでも、協賛店の情報は随時更新されており、最新の情報はウェブサイトで確認するよう案内されています。冊子で見つけたお店に出かける前には、ウェブサイトかお店への電話で、まだ協賛しているか確かめておくと安心です。
公式ウェブサイトなら区・駅・キーワードで検索できる
最新の情報を探すなら、濱ともカードの公式ウェブサイトの協賛店検索が便利です。探し方は、カテゴリ、区名、路線・駅、キーワードの4通りから選べます。
路線・駅からの検索では、JR京浜東北線・根岸線、東急東横線、京急本線、相鉄線、横浜市営地下鉄、シーサイドラインなど、市内の主な路線から駅を選べます。区名での検索には「横浜市外」という区分もあり、市外にある協賛施設も探せるようになっています。
具体的な使い方としては、「病院のある駅」「趣味の教室がある駅」を選んで、その周辺の協賛店を一覧で見るのがおすすめです。キーワード検索では店名のほか、特典の内容でも探せるので、「カット」「入会金」など欲しい優待から逆引きすることもできます。
ひとつ注意したいのは、ウェブサイトの情報も「予告なく変更されることがある」と公式に書かれている点です。優待の細かい条件や利用できる曜日は、最終的には各協賛店に問い合わせるのが確実です。
- ☐ カードの図柄を覚え、よく行くお店のステッカーを確認した
- ☐ 区役所で「濱とも協賛店リスト」をもらった
- ☐ 公式ウェブサイトで最寄り駅の協賛店を検索した
- ☐ 気になるお店の優待内容と同伴者の扱いを確認した
- ☐ 年度が替わったら優待内容を見直す習慣をつけた
年度が替わったら優待内容を見直すのがコツ
協賛店を見つけたら、それで終わりではありません。優待内容は年度ごとに変わることがあるため、春に一度見直しておくのがおすすめです。
横浜市の協賛店向けQ&Aによると、優待内容は協賛店からの提案で決まります。年度内はサービス内容を変えないよう依頼されていますが、次年度以降は変更できる決まりです。また、協賛店の募集は随時受け付けているため、新しいお店が加わることもあります。
たとえば、去年は入会金無料だった教室が、今年は別の優待に変わっている、ということも起こり得ます。逆に、近所に新しく協賛店が増えていることもあるので、見直しは「損を避ける」だけでなく「新しい発見」の機会にもなります。
手間に感じる方は、4月に区役所へ行く用事があるときに新しい協賛店リストをもらう、ぐらいの気軽さで十分です。年に1回、ご家族と一緒にウェブサイトで最寄り駅の協賛店を眺めるのも、楽しい習慣になるかもしれません。
濱ともカードを使うときに守りたいルールと、うっかり失敗
便利なカードですが、いくつか守るべきルールがあります。知らずにいると、お店で使えずに気まずい思いをすることもあるので、ここで確認しておきましょう。
氏名・住所・生年月日を書かないと使えない
濱ともカードは、受け取っただけでは使えません。横浜市の利用上の注意点には「カードに氏名・住所・生年月日を必ずご記入ください。ご記入のない場合はご利用できません」と書かれています。
記入が必要なのは、カードが本人のものであることをお店が確認できるようにするためです。顔写真のないカードなので、記入された情報が本人確認の手がかりになります。協賛店から裏面の記載を見せるよう求められた場合は、提示するよう案内されています。
実際の場面では、レジでカードを出したときに「裏面を見せてください」と言われることがあります。記入欄が空白のままだと、その場で優待を断られても仕方がありません。届いたらすぐに書き込んでおくのが鉄則です。
注意したいのは、引っ越しで住所が変わったときです。市内で転居した場合も、記入した住所が古いままだと、確認の際にややこしくなることがあります。書き直す方法がわからない場合は、区役所に相談してみてください。
失敗例:カードを家に置き忘れて割引を受けられない
2つ目のよくある失敗が、カードを持たずに協賛店へ行ってしまうケースです。「前に来たとき割引してもらったから、今日もお願いします」と伝えても、カードがなければ優待は受けられません。
公式の「よくあるご質問」でも、濱ともカードは提示してはじめて利用できるサービスなので、忘れた場合は利用できない、とはっきり書かれています。お店側も、カードの確認なしに優待を出すわけにはいきません。顔なじみのお店ほど言い出しにくくなるので、残念な気持ちになりがちです。
原因の多くは、カードを「特別な日用」として引き出しにしまっていることです。濱ともカードは通院の診察券のように普段使いするカードなので、保管場所を決めておかないと、いざというときに持ち出せません。
対策としては、財布のカード入れに常に1枚入れておくのがいちばん確実です。敬老パスや診察券と同じパスケースに入れておく方法もありますが、その場合は次の章で触れるICカードの注意点も確認しておきましょう。「家の鍵と一緒にいつも持つもの」に入れておけば、置き忘れはほぼ防げます。
・氏名・住所・生年月日の記入がないカードは使えません
・カードを忘れた日は、なじみのお店でも優待は受けられません
・家族や友人に貸すこと、代理での利用はできません
・横浜市外へ引っ越したら使えなくなり、区役所へ返却します
本人だけが使えるカード、家族に貸すのはNG
濱ともカードは、カードの持ち主本人しか使えません。公式の利用上の注意点には、第三者に譲渡しないこと、カードの利用は本人のみで代理の利用はできないこと、目的外では使用できないこと、と書かれています。
これは、優待のコストを協賛店が自分で負担しているからです。高齢者の外出を応援するという趣旨に賛同して割引を出しているので、65歳未満の家族が使えば、その前提が崩れてしまいます。
たとえば「母のカードを借りて、自分の髪を切りに行く」「父の代わりにカードを持って買い物に行く」といった使い方はできません。悪気がなくても、お店との信頼関係を損ねることになりかねないので気をつけましょう。
一方で、ご本人が一緒に出かけて、ご本人の分の優待を受けるのはもちろん問題ありません。介助が必要な親御さんと一緒に協賛店へ行く、という使い方なら、家族にとってもいい外出の機会になります。
横浜市外へ引っ越したら区役所へ返却する
濱ともカードは横浜市民のためのカードなので、市外へ転出すると使えなくなります。公式ページには、市外に転出した場合は使用できず、区役所に返却するよう書かれています。
たとえば、子ども世帯の近くに住むために川崎市や県外へ引っ越す場合や、施設への入居で住民票を市外へ移す場合が当てはまります。有効期限がないカードなので、引っ越し後も財布に入ったままになりやすい点に注意が必要です。
引っ越し先の自治体にも、似たような高齢者向けの優待制度があることがあります。転出の手続きで区役所へ行くときに濱ともカードを返却し、新しい住まいの市区町村で同じような制度がないか調べておくと、生活の切り替えがスムーズです。
反対に、市外から横浜へ戻ってきた場合は、改めて区役所かそごう横浜店のカウンターで申し込めば、再びカードを受け取れます。人生の節目で住まいが変わるときは、こうした細かなカードの扱いもチェックリストに入れておくと安心です。
敬老パスや優待入浴券とはどう違う?横浜市のシニア向け制度を整理
横浜市には、濱ともカード以外にも高齢者向けの制度があります。名前が似ていて混同しやすいので、違いを整理しておきましょう。
敬老パスは70歳から、バス・地下鉄に乗るためのもの
敬老特別乗車証、いわゆる敬老パスは、市内にお住まいの70歳以上で希望する方に交付される乗車証です。横浜市の敬老パスのページによると、所得などに応じた負担金を支払うことで、横浜市営バス、民営バス、市営地下鉄、金沢シーサイドラインを無料で利用できます。
濱ともカードとの大きな違いは、対象年齢と目的です。濱ともカードは65歳から、お店や施設での優待のためのカード。敬老パスは70歳から、移動のための乗車証です。また、濱ともカードは自動で届き費用もかかりませんが、敬老パスは申請と負担金の支払い、毎年の更新手続きが必要です。
敬老パスは令和4年10月からプラスチック製のICカードに変わりました。令和7年10月からは、一部の地域で運行しているワゴン型バスなど(おでかけシャトル)も半額程度の運賃で使えるようになっています。さらに、75歳以上で運転免許証を自主返納した人には、申請期限内であれば敬老パスを3年間無料で交付する取り組みも始まりました。
注意したいのは、みなとみらい線やJR、私鉄各線、空港連絡バスなどは敬老パスの対象外である点です。また、ICカード型の敬老パスを交通系ICカードと同じパスケースに入れると、運賃が交通系ICカードから引き落とされることがあると公式に案内されています。濱ともカードと一緒に持ち歩く場合も、パスケースの入れ方には気をつけましょう。

📝 この記事でわかること ・高齢者の免許更新が何年ごとになるか(年齢別の有効期間) ・71歳と75歳で変わる更新手続きの違い ・高齢者講習や認知機能検査の具体的…
高齢者優待入浴券は銭湯が270円になる
もう1つ、65歳以上の方が使える制度が「高齢者優待入浴券」です。横浜市の案内によると、令和8年4月以降は各月1回まで、通常570円のところ270円で、横浜市浴場協同組合に加入している銭湯を利用できます。
入浴券は濱ともカードとは別の仕組みで、配布場所は横浜市浴場協同組合に加入している銭湯です。6月・9月・12月・3月の初旬にそれぞれ配付が始まり、続く3か月の間に使えるようになっています。たとえば9月初旬に配付が始まる分は、10月から12月に利用できます。
受け取るときは、市内に住む65歳以上であることを確認できる本人確認書類を持っていきます。数に限りがあり、銭湯ごとに配布枚数が違うので、配布日や配布開始時間は各銭湯へ問い合わせるよう案内されています。
気をつけたいのは、令和8年4月から利用回数が各月1回までになっている点です。以前の情報をもとに「何回でも使える」と思い込んでいると、思っていたより早く券がなくなってしまいます。最新の利用条件は、横浜市の案内ページで確認しておきましょう。
敬老月間には三溪園など市内施設の優待もある
濱ともカードとは別に、毎年9月の敬老月間には、市内の施設で高齢者向けの優待が行われています。広報よこはまの2026年の特集では、65歳以上の市民(一部は60歳以上)を対象に、9月21日(月・祝)ほか、三溪園ほか市内8施設で無料入場などの優待があると紹介されていました。
なかでも三溪園は、敬老の日は入園料700円が無料になると案内されています。広大な日本庭園と、重要文化財に指定された歴史的建造物を楽しめる場所です。毎年の敬老の日に合わせて計画を立てておけば、季節の行事として楽しめます。
こうした敬老月間の優待は、濱ともカードの協賛店とは別の事業です。対象施設や日程、必要な確認書類は年ごとに変わる可能性があるため、夏ごろに広報よこはまや市のウェブサイトで最新情報をチェックしておきましょう。
濱ともカードの協賛店めぐりと、敬老月間の施設優待を組み合わせれば、秋の外出計画が立てやすくなります。「9月は三溪園、10月は協賛店のカラオケ」というように、年間の楽しみとしてカレンダーに書き込んでおくのもいい方法です。
他の都市の「シニア向けパス」との違い
他の大都市にも高齢者向けの制度はありますが、中身は少しずつ違います。たとえば東京都のシルバーパスは、都内に住む70歳以上の方を対象にした交通の優待制度で、都営地下鉄や都営バス、都電などが対象です。
こうした交通系の制度は、横浜市でいえば敬老パスに近いものです。一方、濱ともカードのように「お店や施設の割引」に特化したカードは、交通の優待とは役割が分かれています。横浜市では、移動は敬老パス、出かけた先の割引は濱ともカード、という二段構えになっているわけです。
具体的には、70歳以上の方なら、敬老パスでバスに乗って美術館へ行き、入館のときに濱ともカードを見せる、という使い方ができます。どちらか一方だけでなく、組み合わせて使うことで外出のハードルがぐっと下がります。
なお、他の都市から横浜へ移り住んだ方は、前の自治体と同じ感覚で考えると混乱しがちです。対象年齢、費用、使える場所は自治体ごとにまったく違うので、横浜の制度は横浜市の公式ページで確認するのが確実です。
横浜市の高齢者向け制度 比較表(高齢者あんしんノート調べ)
| 項目 | 濱ともカード | 敬老パス | 優待入浴券 |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | 65歳以上 | 70歳以上 | 65歳以上 |
| 使える場所 | 濱とも協賛店 | 市営バス・民営バス・市営地下鉄・シーサイドライン | 浴場協同組合加入の銭湯 |
| 受け取り方 | 65歳で自動送付、または区役所等 | 申請して負担金を支払う | 加入銭湯で配布 |
| 更新 | 不要(有効期限なし) | 毎年の更新手続きが必要 | 配布時期ごとに受け取る |
※横浜市の公式ページをもとに整理(2026年時点)。
こんな人はこう使う!ライフスタイル別の上手な付き合い方
同じカードでも、暮らし方によって合う使い方は違います。いくつかのタイプに分けて、無理のない付き合い方を考えてみましょう。
定年したばかりの65歳は「通い慣れた店」から
65歳でカードが届いたばかりの方は、まず「すでに通っているお店」が協賛店かどうかを調べるところから始めるのがおすすめです。新しいお店を開拓するより、ふだんの生活の中で自然に得をするほうが続きやすいからです。
定年直後は、平日の昼間に時間ができる一方で、何をしようか迷う時期でもあります。行きつけの理容室、いつものスーパー、通い慣れた喫茶店が協賛店なら、カードを出すだけで小さな得が積み重なります。
具体的には、公式ウェブサイトで自宅の最寄り駅を選び、表示された協賛店の中に知っているお店があるか確かめてみましょう。1軒でも見つかれば、それだけでカードを持ち歩く理由ができます。
ただし、65歳ではまだ働いている方も多く、平日の昼間に行けるお店は限られるかもしれません。優待によっては曜日や時間の条件が付いていることもあるので、自分の生活リズムに合う協賛店を選ぶのがコツです。

「シニアnanaco」という言葉を目にして、「普通のnanacoと何が違うの?」「自分も作れるのかな?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。 結論から…
夫婦で使うなら1人1枚ずつ持つ
ご夫婦がともに65歳以上なら、それぞれが自分のカードを持つのが基本です。濱ともカードは本人しか使えないので、1枚を2人で使い回すことはできません。
2人で出かける場面では、片方だけがカードを忘れると、もう片方は優待を受けられません。お店によっては同伴者も割引になる場合がありますが、それに頼るより、それぞれが財布に入れておくほうが確実です。
たとえば、夫婦でカラオケや外食に出かけるときは、出発前に「濱ともカード持った?」とお互いに声をかける習慣をつけると安心です。片方がまだ64歳という場合は、その方の分は優待の対象外になる点も覚えておきましょう。
年齢差のあるご夫婦の場合、先に65歳になった方だけがカードを持つ期間があります。その間は、相手の分が割引にならないことも想定して行き先を選ぶと、会計のときに戸惑わずに済みます。
一人暮らしの方は「外出の予定づくり」に
一人暮らしの方にとって、濱ともカードは「出かける予定をつくる道具」として役立ちます。家にこもりがちになると、人と話す機会も減ってしまいます。協賛店をきっかけに、行きつけの場所を増やしていくのがおすすめです。
「趣味・学ぶ」のジャンルには、ダンスや音楽、パソコン、語学の教室、博物館・美術館などがあります。たとえば入会金が無料になる教室を見つければ、新しい習い事を始めるハードルが下がります。習い事が続けば、同じ趣味の仲間もできます。
具体的には、週に1回はカードを使って出かける日を決めてみてはいかがでしょうか。「水曜日は喫茶店、土曜日は商店街で買い物」のように、生活のリズムにカードを組み込むと、外出が自然と習慣になります。
無理をする必要はありません。体調や天気によって予定を変えるのは当然のことです。カードはあくまで背中を少し押してくれるもの、くらいに考えて、気が向いたときに使うので十分です。
協賛店を一度に全部調べようとすると疲れてしまいます。「自宅の最寄り駅」「通院先の駅」「趣味で行く駅」の3つに絞って公式ウェブサイトで検索し、使えそうなお店をメモ帳に書き出しておくと、出かけるたびに思い出せて便利です。家族に頼んで印刷してもらうのもいい方法です。
離れて暮らす親に勧めるなら「一緒に探す」
横浜に住む親御さんに濱ともカードを勧めたいご家族は、「使ってね」と言うだけでなく、一緒に協賛店を探してあげると効果的です。カードの存在は知っていても、使い方がわからないまま眠らせている方は多いからです。
帰省や電話のときに「濱ともカード、持ってる?」と聞くだけでも、親御さんにとってはカードを思い出すきっかけになります。手元にない場合は、区役所かそごう横浜店で受け取れることを伝えてあげましょう。
具体的には、スマートフォンやパソコンで公式ウェブサイトを開き、実家の最寄り駅の協賛店を一緒に眺めてみるのがおすすめです。「この美容室、カット割引があるみたいだよ」と具体的なお店を示すと、親御さんも実際に足を運びやすくなります。
気をつけたいのは、「得だから使って」と押しつけないことです。外出の頻度や好みは人それぞれです。カードの使い方より、親御さんが楽しく出かけられることを一番に考えて、そっと選択肢を示すぐらいの距離感がちょうどいいでしょう。
まとめ
まずは今日、財布や引き出しの中に濱ともカードがあるか確かめてみてください。見つかったら氏名・住所・生年月日を書き込み、公式ウェブサイトで自宅の最寄り駅の協賛店を1軒だけ探してみましょう。その1軒が、新しい外出のきっかけになるはずです。
※協賛店の優待内容や制度の条件は変わることがあります。最新情報は横浜市の公式サイトでご確認ください。

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